2012年6月4日月曜日

ヘルシンキという都市の改札

以前、「改札を機械化する日本、改札をなくす韓国」という記事を読んだ。


ただ、他のサイトのにはその記事に対して批判する記事、しかも差別用語が満載の内容だったので、このブログを書こうと思った。

http://diamond.jp/articles/-/19218


2012年5月、一週間かけてバルト三国とフィンランドはヘルシンキまで友人と行ってきた。バルト三国もそれぞれの特徴を持ちわせていて、気候も街の雰囲気もとても素晴らしかった。
4カ国とも首都中心に廻ったのだが、街自体は小さく一日もあれば十分に観光できてしまうくらいでした。

ただ、ヘルシンキは他の三国とは違いすっかり人、お店の多さで、すっかり都市と呼べるような発達ぶり。
そして他の三国にはない、地下鉄も初めて見ることができた。



フィンランドが発祥であるサウナに入りに地下鉄で行こうとすると、改札がない。利用者も何処かでスイカ、パスポのようなものをピッピピッピやっている気配もない。

とりあえず我々は改札機でレシートのような切符を買い、路線案内版もないので一人の青年に地図を見せながら尋ねる。

快く案内を引き受けてくれた彼の後ろについて歩いていると、「切符を買わなきゃ。」と言ってiPhoneを取り出した。
彼は「A1」と記入し、そのままメールを何処かへ送信する。

「え?今ので払ったことになったの?」
「そうだよ」って。


そうだよ。ってすごいな!!

きっとあらかじめ地下鉄の会社と契約をして、あとはメールにアルファベットと数字の組み合わせの行き先を書いて送信するだけで引き落とされる仕組みなのだろうが、

目の前で起こったITインフラの基準の高さ。すごい。



ただ駅構内には案内板もなく、駅員さんの姿もない。我々のような観光客には分かりにくかったし、タダ乗りしようと思えば余裕でできてしまう。

ヘルシンキの人口は59万、地下鉄は札幌くらいの複雑さ。
どちら優れているのかは簡単には言えないけど、つい最近になってサピカを導入した札幌と比べると、どうしても日本の地下鉄事情が劣って見えてしまう。

iPhoneで切符を支払いなんてとってもかっこいいじゃないか。


ITによって業務変革をしているのは韓国だけじゃない。
スカイプはエストニア、ショーン・パーカーが目をつけた最近はやりのSpotifyはスウェーデン、そしてフィンランドから今は業績のやばいNOKIA。

ちなみに案内してくれた青年は、30歳でITの会社の社長さん。B to Bでパソコン周辺のサポートをしているそうなのだが、彼はすでに10人の従業員がいるとのこと。


21歳で起業し、もう9年間も自分の会社を成長させ続け、30歳はで10人もの人を食わせることができている。フィンランドにはこんな人がいっぱいいるのだろうか。
教育でも日本とは違うものがいっぱい見れることだろう。

いつまで他の国の批判ばかりをしている場合ではないのではなかろうか。
そしてアメリカだけでなく、もっといろんな国を見るべきだ。

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